「死亡事故が多いのは何ですか?」と質問したら、大多数の人が「交通事故」と答えると思います。
これは警察が一生懸命死亡交通災害を減らそうと、免許更新講習、学校教育、企業の研修で広報活動を行っているため、私たちは交通事故の危険を知っているからそのように答えるのです。
でも実際にはどうかというと、厚生労働省発表の「令和元年(2019)人口動態統計」の「死因簡単分類別にみた性別死亡数」の不慮の事故での死亡者数でみると
○交通事故(4,279人)
○転倒・転落・墜落(9,580人)
○不慮の溺死及び溺水(7,690人)
○不慮の窒息(8,095人)
となっており、交通事故以上に死亡事故が多いことが存在します。
私たちはもっと危険なことを正確に知る必要があるのです。
仕事中に気をつけるべき労働災害のことを知りたい場合は、「労働災害発生状況」と検索すると、厚生労働省の発表資料が見つかりますので、そこで同業種の発生状況を知ることができます。
それから「墜落・転落」などの「事故の型」を知り、事故が多いところを意識して自社の危険箇所の洗い出しを行いましょう。
そのときに役立つのがリスクアセスメント(職場の潜在的な危険性又は有害性の評価)の手法です。
「リスクアセスメント」の検索で資料はすぐにみつかります。
もっと簡単な方法としては下の表に当てはめて評価をしていけば簡単です。
大事なことは正しい危険の評価手法よりも、どのような方法でも優先順位を決めて改善を図るということに取り組むことが重要です。
優先度の決め方
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